あの日のこと
戦争を読む・平和を考える19450809
ヤマグチ,ミヨコ/ヨシザワ,ミカ/クラタ,ヒサシ
あの日のことを、私は決して忘れない-。学徒動員により長崎の兵器工場で働いていた14歳の女の子。8月の暑い日、原爆が落とされると、怪我をしながら寮や学校へと逃げるが…。被爆者の経験を描いた絵本。英訳付き。
私は14歳(さい)で長崎高等女学校の3年生。戦争が激しくなり、兵器工場で働いていると、3日前に広島に落とされたという新型爆弾(ばくだん)が長崎にも落とされました。怪我(けが)をして、高熱や出血に苦しみましたが、もっとひどくやられて寝込(ねこ)んでいた父のそばで、自分の苦しさは口にできませんでした。やがて父は亡くなり…。